なまいきチョルベンと水夫さん

2014.8.19

 

先週の金曜日、スウェーデン語仲間の

ハンナ、ミッケ、カティと一緒に

スウェーデン映画を観に行きましたよ!

 

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↑「なまいきチョルベンと水夫さん」

 

私の師匠アストリッド・リンドグレン先生の原作です。

※以下、ネタバレしてますので内容を知りたくない方はご注意ください!!

 

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スウェーデン語のタイトルは

Tjorven Båtsman och Moses

 

チョルベンと水夫さんと、モーセ。

 
 

………。

 
 

まあタイトルを見てもさっぱりどんな映画か

 

わかりませんよね!

 

大体チョルベンっていうのが女の子の名前だってところがまず

日本では想像しにくいし。

 

これちなみに実際の発音は「ショルベン」です。

どっちにしても女の子の名前だとは思えない☆

 

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↑ジャーン!!この子がチョルベン!

 

不二家のペコちゃんに似てるとか

パタリロに似てるとか

カティいわく西田敏行に見えるとか

いろんな説がありますが

なかなか押しの強いキャラであることは間違いないです。

 

ヒロインなのにこのどっしり感☆

 

まさにKraftig!(たくましい)

 

このどっしりチョルベンが満面の笑顔で

元気いっぱいドスドス走り回りますよ〜〜♪

 

チョルベンが住むのは

自然がいっぱいのウミガラス島。

 

夏のスウェーデンの風景は

とにかく素晴らしいです!!

 

そして水夫さんというのは、なんと…

チョルベンの飼ってるでっかいワンちゃんの名前だよ!

 

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↑まんなかにいらっしゃるのが水夫さん。

 

ちなみに左側の小柄でキュートな女の子は

スティーナといって、チョルベンの妹分の女の子です☆

おじいちゃんがウミガラス島に住んでるから

夏の間だけ都会から遊びにきてるんだね。

 

チョルベンとスティーナと、動物大好きなペッレ(近所の男の子)

この三人がこの物語の主人公なのです。

 

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↑左から、チョルベン、ペッレ、水夫さん、スティーナ。

 

お話は、この三人が漁師のヴェステルマンさんから

あざらしの赤ちゃんをもらったところから始まります。

 

とにかく動物がいっぱいでてくる映画だよ〜!

 

せっかくなので出てきた動物をスウェーデン語で書いてみよう。

 

groda(カエル)

kanin(うさぎ)

hund(犬)

kråka(カラス)

får(羊)

räven(キツネ)

 

そして

säl(あざらし)!!

 

スウェーデン語タイトルで最後に出てくる「モーセ」っていうのは

あざらしの赤ちゃんの名前なんですね〜。

 

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↑モーセかわいい(≧∇≦)!!!

 

夢中になってお世話をする三人。

島の子供達と協力して

モーセのためにプールを作ったり

おじいさんにお願いしてエサのニシンをもらったり。

 

そんなある日、

あざらしの子供が高く売れると知った

漁師のヴェステルマンさん。

 

ついついお金に目がくらんで

チョルベン達にあげたモーセを取り返そうとするのです!

 
 

ヴェステルマンさんひどい!!

 

くれるって言ったのに〜。

 

怒りに燃えるチョルベン達。

 

あげるなんて言ってない貸しただけだ!返してくれ!

 

とっても大人げないヴェステルマンさん…(´・ω・`)

 
 

すると、なぜかなかなかボートエンジンを使いこなせない

ペッレのお父さんが子供達に助言をします。

 

「おまえたち、ここはウミガラス島だぞ。

夏になれば観光客がいっぱいくる。

そんな観光客のお手伝いをしてお金を貯めて

ヴェステルマンさんにあげればいいんだ。

そうすればもう彼だってモーセをおまえたちから

取り上げたりしないだろう?」

 
 

………。

 
 

お金あげるんかーい!

 
 

見てる方はいまひとつ納得いかないけど

このお父さんの提案に、

子供達はえらい張り切りようですよ!

 

名付けて

 

「オペラフーンモーセス!!」

Operation Moses!!(モーセ大作戦)

 

がんばって働きます。えらいね〜( ̄ー ̄)

 
 

そんな時、島ではものすごい大事件が起こります。

なんと、動物大好き少年ペッレの大事にしてたうさぎのヨッケと

スティーナのおじいちゃんの飼ってる子羊が

何者かに襲われてお亡くなりに…!!!

 

ウミガラス島には草食動物の敵なんていないはず。

最近モーセにかかりきりでほったらかしだった

大型犬の水夫さんが疑われてしまいます!!

 
 

そんなあああ!!!

 
 

羊を襲う犬は生かしておけない…。

 

チョルベンのお父さんは猟銃を持って

水夫さんを連れて森の中へ。

 

うさぎのヨッケを失って悲しみにくれるペッレと

水夫さんを放っておいた自分のせいだと泣きじゃくるチョルベン。

 

さっきまであんなにお気楽だったのに

このシーンは

 

見てて心臓痛くなります(;_;)

 
 

結局、海を渡って島にやってきていた

キツネさんのしわざだとわかるのですが

そこからもまたハラハラドキドキ!!

 

猟銃を持ってキツネ狩りに出かける島の大人達。

 

キツネさんは海の方へ追いつめられ

そこには大好きなうさぎのヨッケをなくしたペッレが…!

 

緊張の一瞬です!

 

「キツネが来なかったかい?」

お父さんにそう尋ねられたペッレの答えは、、、

 
 

「ううん、見なかったよ」

 
 

でもお父さんには見えました。

海を泳いでいくキツネの姿が。

そして、ペッレが悲しみを乗り越えてキツネをかばったことがわかり…

 

「狩りはもう終わりにしよう!」

お父さんも引き上げます。

 

そのあと、チョルベンに

「キツネが逃げるわよ、いいの?」

と聞かれたペッレの言葉が心にしみます。

 
 

「キツネだって生き物なんだ」

 
 
 

w(°o°)w

 
 
 
 
 

w(°o°)w

 
 
 
 
 
 

w(°o°)w

 
 
 
 
 
 

ペッレ、大人!!!!

 
 
 

なかなか言えませんよこんなセリフ!

キツネを一番憎んでるはずなのにね。

 

彼はその他のシーンでも本当に素晴らしくて

最初は動物好きのただの甘えん坊キャラだったのに

実はこの島で一番の大人でした〜。

 

映画のあとに女子4人で感想を語り合ったのですが

とにかくみんなペッレ大絶賛!(≧∇≦)

 

さぞかし将来が楽しみだ…

と、思ったら。。。

 
 

この映画、1964年制作なのですよね☆

 

50年前!!

 
 

ということは、ペッレは現在もう還暦くらいですか。

 

早速ハンナが現在の姿を検索してくれました!

 
 
 
 

………うーん………

 
 
 
 

見なかったことにしようかな…( ̄ー ̄;)

 
 
 

いやいやいや

小二くらいの男の子がいきなりアラ還って!

 

その中間を見たかったなあ〜。

きっとイケメンな青年だったと思うよ!

 
 

ちなみに大人になったチョルベンさんはこんな感じ☆

 

 

 
 

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↑面影ある〜〜!!!

 

痩せてお綺麗になられましたな!

 
 

スウェーデンでは子供の頃誰もが見るというこの映画。

生きていれば楽しいこともあるし悲しいこともある。

なかなかに深い映画でした。

最後は本当にハッピーになれて

心がほっこりします!!

 

すっごく面白かったです♪

 
 

ちなみに、劇中でチョルベンとスティーナが何度も言うセリフ

「地獄におちろ!」

って、スウェーデン語でなんて言ってるんだろう〜?と思ってたら

 
 

Far åt helvete!

 
 

だそうです。

 

全然聞き取れなかったわ〜。

 

ていうか子供が言っちゃだめでしょそんな言葉!笑

だから“なまいきチョルベン”なのかなあ〜。

 

全然生意気じゃなくてむしろいい子なんだけどね!

とにかくスウェーデンの子供はみんな自由です♪

 
 

映画で話してるスウェーデン語が全然聞き取れなくて

ほんのりへこんだ私がこの日一番覚えた言葉…

 

それは……

 
 
 
 
 

もした〜ん。

 
 
 
 
 

カティから教えてもらった宮崎弁でした。

こういう面白い言葉すぐ覚えちゃうのよ〜。

 

何かフランス語みたいだよね?

おそるべし宮崎弁。

 

意味は内緒だよ!(なんでだ!)

 

もした〜ん!!(・∀・)ノ

 

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